吉永嘉明(よしながよしあき)鬼畜系編集者、ライター。生年月日は1962年東京生まれ。性別は男性。 この著書の主人公は、吉永さん自身です。吉永さんが作った本で有名なのは、青山正明さんと共作した「危ない1号」ですね。
今の時代、身近な人が自殺する事、若しくは自分が自殺してしまう事は、全く珍しくなく、怖い位日常に溶け込んでいます。大変な異常事態で、誰もが分かっている大問題ですが一向に年間の自殺者数が減る事はありません。
ただ、今回自殺された3人の方は「社会的な理由」、、、例えば不況で家系が苦しいとか、仕事が無いといった理由ではなくて、本を読んで思ったのは「個人的な問題」の様に僕は感じました。「アイデンティティー(存在意義)」とかそういった所に近いのかな?という印象です。
この本の結論はざっくり言うと「残された人のダメージが凄いので自殺しないで欲しい」というものです。このサイト内で紹介した「完全自殺マニュアル」とは対極の位置にあります。
当然ながら友人である「ねこぢる」、そして仕事上の師「青山正明」さんが自殺で亡くなって凄く傷ついたとありましたが、妻が自殺した時のダメージは桁違いだったと著書に記載してありました。その衝撃は計り知れなくて、後追い自殺をしようとしたそうです。
ちなみにそれぞれ亡くなった原因は、「ねこぢる」は遺言で「詳しい事は公開しないで欲しい」とあったので不明ですが、 常日頃から「私は死ねる人間」と言ってたらしく、老いる事が許せなくどこか醒めた所があった方の様です。突発的なのか、元々計画していて「ある時期が来たら」実行するつもりだったのか真相は藪の中です。
「青山正明」さんは、昔からありとあらゆるドラッグをキメており、ある時期から自宅に篭る様になりました。うつ病・離婚・借金に加えドラッグ依存によって精神が安定せず、昔からほぼ毎日食べ続けてる「赤いきつね」を作ってから突発的に首吊り自殺をしたらしいです。
奥さんである「巽早紀」さんの場合は、「ねこぢる」と同じ様に「私は死ねる人間」と言っていたらしく、思考が似ているからか2人は仲が良かったみたいです。そして、青山さんと同じくうつ病を患っており、吉永さんが連日連夜神経を尖らせて見張っていたが、明け方ウトウトしていた際に風呂場のドアノブで首を吊ってしまった様です。
生きていれば色々な事がありますし、生まれ育った環境でほぼ思想や人間性は決まってしまいますね? 他人からは心の中までは、見えませんから「どういう思いで生きているか?」なんて絶対分かりません。
「何が言いたいんだ?」って感じになってしまいましたが、僕は自殺に対して肯定も否定もしません。こういう出来事があったよという事を記せればと思いました。そして、これを読んで何でもいいので感じる事が有れば僕は嬉しいです。
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