失踪日記(吾妻ひでお)

これ本当かよ?!フィクションじゃねぇの?!

吾妻(あづま)ひでお。日本の漫画家。生年月日は1950年2月6日。性別は男性。出生は北海道で、「ロリコン」や「美少女」等の分野にかなり影響を与えた方らしいです。

そもそもなぜ今回紹介する「失踪日記」を知ったかと言うと、誰の人生を紹介しようかな〜?なんて思い、ネットサーフィンしているとたまたまこの本を見つたんです。あらすじを読んだらフィクションだろコレ?って思わす様な内容に、クリビツ仰天して取り挙げる事にしました。

失踪・自殺未遂・ホームレス生活・肉体労働・アル中・強制入院

そもそもこの本は、「小説」だと思ってたんですが、「漫画」だったんです。「ONE PIECE」とか「NARUTO」と同じです。主人公がルフィやナルトから吾妻ひでおになった様なものです。なので、小説が苦手な方でも読みやすいと思います。

内容は、漫画が描けなくなってきて、持っていた仕事を全て休載してしまう。そして、寝ちゃ飲み寝ちゃ飲みを繰り返していると、不安に襲われて山中で自殺を図るも失敗。そして失踪生活へ。

そこからホームレス生活に突入するんですが、まあ(たくま)しくて、最初の頃は中々飯にありつけなかったりするんですが、「何時に・どこに行けば・何が手に入る」という事を学びホームレス生活も軌道?に乗り始めます。

ですが、ある時警察に補導されて、捜索願が奥さんから出ている事が判明。一度は家に連れ戻されるんです。ですが、ここで終わないのが吾妻先生の凄さです。

また失踪しちゃったよ

「芸能人と乞食(こじき)は3日やったら止められない」の言葉通りか、前回と同じ理由で、また失踪してしまう。そして再びホームレスとして生活していたある日、「アル中の上森さん」という方に配管工の仕事を紹介される。

ここで面白いのが、この配管工の仕事をすぐ辞めずに、1年位やってスキルアップしていくんですよ。吾妻先生は真面目なんだか、不真面目なんだか分からなくなるエピソードですね。で、ある日、結構急に仕事を辞めてその頃にはまた漫画が描きたくなっており、ホームレス生活は終わりを迎えます。

ちなみに、1回目の失踪期間が「約4ヶ月」、2回目が「約1年4ヶ月」です。長いですね。

アル中になっちゃった

芸術家である吾妻先生は再び漫画を描き始めました。ところが、ある日急に手が震え出してしまいます。 というのも、当時は寝てる時以外はず〜〜〜っと酒を飲んでいたようです。アル中ってのは、気付いたらなっている、、、というものらしいですね。

眠れなかったり、手の震えを抑える為にまた酒を飲む、でも具合が悪くなるからまた飲むという悪循環を繰り返し、ある時幻聴や幻覚が見え出す。気が狂って電車に飛び込もうとしたり、車に飛び込もうという思いが駆け巡る様になってしまう。

そんな状態なので奥さんによって精神病院に強制入院する羽目になってしまう。この続きは、また別の本で紹介しているそうです。

人生色々

「十人十色」の筈で、人それぞれ人生は違うものなんです。普通に生きているという言い方は正しくはないかも知れませんが、僕たちの頭は固定観念に縛られてしまい、生きている事が苦しくなって来てしまう事もあるかと思います。

今回紹介した事は、生きてきた中で見聞きした事と随分違います。まあ、実際この生活をするとなるとキツイ事ではありますが、「こういう生き方がある」「なんとかなる・なんとかする」って事を知るだけでも、少し心に余裕が出ると思いませんか?

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