職業としてのAV女優(中村淳彦)

誰がAV女優になってもおかしくない時代

中村淳彦(なかむらあつひこ)日本のノンフィクション作家。生年月日は1972年。性別は男性。東京都目黒区生まれ。 当然ながら主人公は中村さんではなく、著書の中に出てくる女性達です。

学生、主婦、会社員、公務員、フリーター、あらゆる社会的地位にある女性であれば、「誰がAV女優になっても」不思議では無いのが現代です。カメラの前で肌を(さら)す事に対して恥ずかしさが希薄(きはく)になっている事から、AV女優志願者は大変多く年間「6000~8000人」居るらしいです。が、その内1年の間に「3分の2にあたる人数(4000~6000人)」が入れ変わる様です。

応募する理由としては、「お金」「好奇心」「芸能界へのステップアップ」「他人からの承認欲求を満たす為」が主なところです。 志願者が沢山居て超買い手市場だからか、現在のAV女優のレベルは昔と比べて凄く高いです。アイドル・女優顔負けのAV女優も現代には沢山居ますね。

経験人数1人でAV女優になった女性

清楚系で人気のAV女優O・K(23)という女性がいる。地味な印象でフェロモンみたいな物は感じない。東京で一人暮らしをしていたが、東京の家賃や物価が高く生活が苦しかった。遮二無二(しゃにむに)働くも生活が楽にならず、毎月1〜2万に追われる生活は変わらなかった。ある時インターネットでたまたま「日給3万5千円」という求人広告を見つけて応募した。

元々は「パーツモデル」という事で話があったが、現場に行って見ると「AV女優になって欲しい」と口説かれ、こうしてAV女優になった。昔は人の紹介やスカウトからAV女優になっていた様ですが、現在は間口が広がりボーダーレス化が進んでいるって訳です。

ヒエラルキー

格差社会とよく耳にしますが、これはAVの世界でも同じ事です。AV女優には大きく分けて「3つ」カテゴリーがあり、序列順に「単体」「企画単体」「企画」となってます。「単体」はAV界のアイドルでギャラや条件が良いですが、誰でもなれる訳ではなく恵まれた容姿・性格が必要です。「企画単体」は、メーカーと期間や本数を契約する訳ではなく、大体的に売り出される訳ではないが、「自分の名前だけ」で作品が撮れるので場合によっては単体よりも稼ぐ事が可能。

AV界を支えているのは企画単体ですね。最後に「企画」ですが、ここのカテゴリーはいわゆる「名前の無い女たち」というもので、ギャラや条件が悪く、行為も過激になって行きます。アルバイト感覚でAV女優をやっているほとんどは企画のカテゴリーに属しているようです。

ざっくりとそれぞれのギャラを挙げると

  • 単体 100〜250万円(1本あたりの出演料、芸能人・元芸能人を除く)
  • 企画単体 30〜80万円(日当)
  • 企画 15〜25万円(日当)

後は、「行為の内容」や「使用媒体によって(DVDか?、本か?)」等で変わってくるみたいです。

AV女優のその後

AV女優をやっている時はチヤホヤされていいかもしれませんが、女性の裸の価値が処女を頂点とするのは致し方無いところ。 続ければ続ける程「自分の裸の価値」は下がってしまい、いつかは引退せざるを得ない商売です。当然ながら引退後の生活がそれぞれ待っている訳ですが、これはもう「十人十色」です。上手くやる人・ダメな人が居ます。

一般社会ではありえない経験・収入を得た体験が尾を引き、引退したAV女優の「3分の2」は風俗業に流れるそうです。生活水準もAV女優時代に上げていると、一般社会に戻った時に下げるのは至難の技ですね。

まあ生きているとそれぞれ事情が出てくるとは思いますが、個人的にはAV女優にならないで一生を全うする方が断然いいと思います。 お世話になっておいてこういう事を言うのもアレですが、、、。

AV女優をやって見ようと思ってる女性には、もっと自分を大事にして欲しいですし、「他に道はないか?やりようがないか?」知恵熱が出るほど考え尽くして欲しいです。

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