今の時代は格差が酷く、家庭を持っている・持って無いで他人からの見る目は随分変わってきます。そして言い方が悪いかも知れませんが、「家族」という「物」を手に入れる為に血眼になっている方々が多いのも悲しいかな事実です。
ですが、この著書の中でまず問うているのは「家族とは何?」って事です。私達は望む・望まないに関わらずこの世に生を受けていますね?
生活していく中でハッキリと結婚の意味や家族の利害関係などを掘り下げて考える事はありません。そんな事考える必要ないじゃないか?と思われる方もいらっしゃると思います。確かにそうです。上手く行ってれば。ですが、そうもいかないのが世の常であり人間関係です。
毎年20万を超える夫婦が離婚しておりますし、上手くいってる間は先ほども申しました通り問題無いですが、そうじゃなくなると途端に「家族である事・血が繋がっている事」が負担になります。そして、我慢が限界に達すると悲惨な事件が起きる可能性が高く、このサイト内でも紹介した「加害者家族」の中でも記載されてましたが、親族がらみの傷害事件・殺人事件は全体の約半数を占めてます。著者は、日本で最も治安が悪いのは冗談抜きで家庭だと言ってます。まあ、割合を見ればそういう意見が出てくるのも仕方がないです。
この著書のおもしろい所は家庭を「組織」として考え論理的に説明している所です。家庭を作る理由や破綻した時の男女でのリスクの違い、、、などです。例えば家庭を作る理由は、社会で生きて行く上で合理的だからとか、離婚した場合は女性の方がダメージが随分大きいし、離婚した時のリスクの大きさを男性は理解しているから、恋愛時代の時の様に尽くしてくれなくなる、、、とかね(苦笑)
確かによく聞きますよね?結婚したら男性の態度が変わったって。それはこういう事です。簡単に言うと「駆け引きする必要はなくなった」って事ですね。女性からすると気分が悪いと思いますが、そういう事だと著者は言っています。
あと、家庭は小さいながらも組織、運営して行くには「努力が必要」とも言ってます。お互いに信頼しつつも馴れ合い状態にはならない、これが結果的にいい関係を持続させる王道だと思っている、、、とありました。
随分時代が変わり個々人の価値観も多様になって来た現代。人間の本能は「食べる・寝る・SEX」である事は昔から変わりませんが、起きる問題は複雑化しています。遺産相続、家庭内殺人・傷害、不倫などなど、家庭を脅かす脅威には枚挙に暇がありません。
これから家庭を築こうとしている方、個人的な意見で申し訳ない、特に女性は家庭=人生のあがりと思わずに、互いに独立した一人の人間同士としてパートナーと関わっていかれると、割合上手く行くのではないでしょうか?、、というかそうあって欲しいです。
もう既に家庭を築かれている方には、、、僕の様な雑兵が思う事はありません(笑)。上手く家庭を運営していって頂ければこれ幸いです。
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