日本型雇用が生んだ歪み

日本の労働における3つの不思議

過労死あるいは過労自殺、不払い残業(サービス残業)、そしてワーキングプアのことです。そこには、日本人の働き方の異常さが象徴されているように思われます。これらは「日本の労働における3つの不思議」とも言うべきものでしょう。外国の人に説明しても、why japanese people?でしょうね。

では、ここでその内容を見てみましょう。

日本の労働における3つの不思議
1.過労死あるいは過労自殺
働きすぎて死に至るということです。健康を害して亡くなるのが過労死で、精神を病んで自ら死を選ぶのが過労自殺です。どちらも、「働くことに命をかけている」ということです。生きるために働くというのが本来の姿なのに、この国では一部でそれが逆転してしまっているのです。
2.不払い残業(サービス残業)
外国の人にとってはもっとも理解できないことかもしれません。対価無しでの労働を「サービス」させられているというのですから……。
3.ワーキングプア
「働いているのにまともな生活ができない」人々です。「働いていなくてもまともな生活ができる」ヨーロッパの人々との違いは顕著です。普通、働く目的は、収入を得て生活するためです。このような目的を充足できないような労働が存在するということは、恐らく、ヨーロッパなどでは考えられないのではないでしょうか。
 

就職浪人

日本型雇用が生み出した歪みでパッと他に思いつく事は、「就職浪人」ですね。日本は皆さんご存知の通り「新卒至上主義」です。新卒カードを持っている内に就職しないと、就職自体の難易度がかなり上がってしまう事や言い方悪いですが、ロクな就職口が無い等の状況に陥ってしまうのも悲しいですが、それが現実です。

就職活動したが、就職口が見つからずもう学校を卒業しそうだ。卒業すると新卒カードを失ってしまい後々就職活動する時に「不利」になってしまうので、カードを保つ為に「あえて」浪人して学校に在籍するというものです。

もう何が何やら訳が分かりませんが、現実問題としてある事ですし、就職浪人になる気持ちは痛いほど分かります。これは社会の状態がおかしいです。狂ってます。

これから社会を担っていく若い人達を(もてあそ)んでいる非常に極悪な制度ですね。ろくなもんじゃないです。

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