過労死あるいは過労自殺、不払い残業(サービス残業)、そしてワーキングプアのことです。そこには、日本人の働き方の異常さが象徴されているように思われます。これらは「日本の労働における3つの不思議」とも言うべきものでしょう。外国の人に説明しても、why japanese people?でしょうね。
では、ここでその内容を見てみましょう。
日本型雇用が生み出した歪みでパッと他に思いつく事は、「就職浪人」ですね。日本は皆さんご存知の通り「新卒至上主義」です。新卒カードを持っている内に就職しないと、就職自体の難易度がかなり上がってしまう事や言い方悪いですが、ロクな就職口が無い等の状況に陥ってしまうのも悲しいですが、それが現実です。
就職活動したが、就職口が見つからずもう学校を卒業しそうだ。卒業すると新卒カードを失ってしまい後々就職活動する時に「不利」になってしまうので、カードを保つ為に「あえて」浪人して学校に在籍するというものです。
もう何が何やら訳が分かりませんが、現実問題としてある事ですし、就職浪人になる気持ちは痛いほど分かります。これは社会の状態がおかしいです。狂ってます。
これから社会を担っていく若い人達を弄んでいる非常に極悪な制度ですね。ろくなもんじゃないです。
あとは、「追い出し部屋」の事が思い浮かびました。これは、解雇整理4条件の内容が大きく関わっています。というのも、日本では会社側から労働者をクビにすることは難しいんです。なので何とかして「自分から辞める」って言うまで手を変え品を変え嫌がらせをしてきます。内容は下記に記載。
会社が募集する希望退職に応じない社員や、戦力外となった社員を、仕事がなかったり単純労働を強いる部署に異動させ、自主退職を選ばざるを得なくなるようにするもの
そうやって会社から追い出して経費を削減していく訳です。会社から言わせれば「あれは自己都合退職ですよ?、だって会社側から辞めろなんて言ってないもん」で、終わりです。
「美しい国、日本」、、、どこがですかね?、いっぱい自殺してるんですけどね。社会状況が荒んでいってしまい、「自分さえよければ良い」という考えの人間が余りにも多すぎます。結局その考えは、いつの間にか自分達の首を絞めて窒息寸前の社会を作ってしまいました。
もうお分かりの通り日本は「企業に優しい国」なんです。裏を返せば「労働者にめちゃ厳しい国」なんです。会社側からクビが切れないというのは、弊害っちゃ弊害ですがこの雇用情勢で、解雇整理4条件の法律を変えてしまったら、それこそ企業の思う壺、正社員の方は今より確実に大幅に少なくなるでしょうね。
退くも地獄、進むも地獄ですね。地獄の沙汰も金次第ですか。。。
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