知識が増える事は「手段が増える」事だと思います。

19世紀初頭の日本の雇用

昔の日本の雇用体制は現在の様なものでは無く、今とは違ったものでした。例を出すと、昔の労働者は割と転職をしていたらしく、5年以上同じ職場に居る方はあんまり居なかった様です。いい環境・給料の職場があればそっちに行ってた訳で合理的に考えれば当然そうなりますね。

そこで雇用主が考えた事が現在の雇用にも通ずる「年功序列制」「終身雇用制」の様なものだった訳です。 長く勤めた人が他所(よそ)に行ってしまうのは、雇用主にとって損失ですからね。新しく人を育てるのも手間暇・お金が掛かります。労働者から見ても確かにメリットがある制度で、長く働けるし、勝手に賃金もUPするんですからね。 当時の労働状況にとっては、雇用主側から見ても労働者側から見ても利害が一致してた訳です。

ただし、あくまでもこの当時は「制度」では無く、「口約束の様な」現在よりも軽い決まりでした。

戦後の日本

終戦後に労働力不足や短期工の賃金上昇、社会制度の改革により一旦上記の口約束は衰退していきました。

その後、50〜60年代に「神武景気(じんむけいき)」「岩戸景気(いわとけいき)」が訪れ好景気になり、多くの企業で労働力不足になりました。そこで昔の慣例に従って多くの企業では長期雇用が一般化してゆきました。

高度経済成長期

戦後で復興しなければという気持ちと、好景気が重なりどんどん日本経済が右肩上がりで成長して行きました。僕達の世代は全く縁がないですが、お父さん・お母さん世代はその中を生きており、話を聞くと相当羽振りが良かったみたいです。個人的にはお金を燃やしてた?、って話も聞いた事があるような気がします。

そして、70年代に当時の人達を歓喜させ、現代雇用情勢のある意味(かせ)となる雇用の大革命が起きます。

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